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2013年10月8日火曜日

愛知トリエンナーレに行ってみた




暑いうちはとても行く気になれなかったが、何とか猛暑が去ったので
気になっていた「愛知トリエンナーレ」に行ってみた。
名古屋で数か所、岡崎でも何か所か開催されている。
家事をこなしてから出かけるため、行く時間も遅かったが
見る時間も長いので、結局愛知芸術文化センターしか見られなかった。


写真撮影が不可の作品も多く、特に写真作品は(あたりまえだが)全て撮影不可だった。
私的に言えば、表示がわかりにくかったので、(美術館的に言えば私がトロかったので)
何度かカメラを向けているところを叱られてしまいました。

ちっ、あのオバハン マナー悪っ!と思われたでしょう。

では、気になった作品をチラ見せいたしましょう。

※かなり上から目線な発言ありますが、ご容赦ください。
※あくまでも個人的意見なので、クレームは一切受け付けません。ご了承ください。

ソン・ドンさんの作品


入って最初に見るものって撮影しちゃいますよね。


自転車ってモチーフとして
魅力があります。

ヤノベケンジさんの作品

「太陽の神殿」模型
水に浮かぶ島はモンサンミッシェルみたいです。

水の中に潜っていくような階段の先は
神殿の祭壇へ続きます。


「クィーン・マンマ」 
イッセイミヤケとのコラボレーション・プロジェクト。
新店舗の為に制作された着衣室の機能を持つ彫刻作品です。
         すてきな服に着替えて違う自分に生まれ変わる・・・。          

「クイーン・マンマ」良かった。
見た目が好き。フォルム・色・質感・大きさ。
テーマやコンセプトより、まず見た目でビビッとくるのがいいです。
しかも中で着替えできるんですよ!欲しい。


礼拝堂の椅子
ノアの方舟に乗ることができた動物を
表しているそうです。欲しい。

礼拝堂の正面には、ピッカピカの「サンチャイルド」
映り込みが綺麗だったのでパチリ。




青野文昭さんの作品

被災地の瓦礫を「なおす」ことで他の物に変容させる作品。
でも大震災前からも海岸の漂流物等を使って
こういう作品を作っていたのだそうです。

見た目もコンセプトも結構好きな作品。
でも震災前と震災後では、見た目が同じでも感じることは同じではないと思う。


天井から吊られている紙製のビルが、鑑賞する人が動くとその風で揺れる作品。
手ブレじゃないのよ。しかしヘタッピなのは認めます。(^_^;)

トリエンナーレのタイトルが「揺れる大地」ってことで、当然震災の事が
一つのテーマになっているんだと思いますが、そういう不安感だけではなく
社会や個人の危うさみたいなのも感じました。
静かに かすかに 揺れ続けているのがかえって存在の不確かさを感じさせる。


ダン・ペルジョヴスキさんの作品

11階 回廊の窓全体にドローイング
社会をユーモアを交えて批判した作品



実は、この作品に惹かれた点は、日が差しこむ綺麗に磨かれた窓に
白のペンで書いてある爽やかな印象や
その文字やイラストの影が壁や廊下に落ちているところ。

見る人によって感じることは様々。
私はアートって とどのつまり「好きか嫌いか」だと思っています。
そして好きとか嫌いな理由は、作者の意図するところとは必ずしも一致しなかったりします。

そしてまた、作者のコメントや作品の解説を読んで「へぇー!」と感心して
作品の見る目が変わったりするのもアートの面白いところです。



ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーさんの作品

これは円形にスピーカーが並んだ作品。
聖歌隊40人の歌声を40個のスピーカーから流す作品

これもよかった。
初めはスピーカーの前をぐるっと歩いていくのですが、いつの間にか
足を止めて受け身の状態で作品を体験するようになります。
聖歌隊のど真ん中で賛美歌を聴く というたいへん贅沢で
音の波に洗われるような体験ができます。
全員(全スピーカー)から一斉に歌が聞こえるときは、ぞくっとしますよ。


一番好きだったのは、ステファン・クチュリエさんの写真作品。

(写真撮影不可)

写真には建物が大きく写されていますが、それだけでなく他の物や植物など
別に撮ったものが重ねてあります。
社会の流動性といったものが表されているそうです。
そういったことを抜きにしても、視覚的に面白くて美しい。
欲しい。

ポストカードがないか探したのですがありませんでした。残念(T_T)。

この他、震災を真っ向から扱う作品もいくつかありました。
震災の翌日撮影された写真や 非難した体育館での生活で少しでも
プライバシーを守るために段ボールの(本当に低い)壁を立てて生活した
そのダンボールを再現した作品など。
それらの作品は、震災直後からTVなどで見た被災地の様子よりはるかに
現実味を帯びていると思えました。





いやー現代美術をしっかり鑑賞したの何年ぶりだ?
久々の芸術の秋だ。他の展示も可能な限りみたいな。と思いつつ
家路についた。


フィナーレは美しい夕焼け

長いブログに最後までお付き合いいただきありがとうございました。


芸術の秋を見つけに出かけている時に由美さんの帰国イベントの記事が!
悪夢再び!と思いきやギリギリで滑り込んだ。よかったー\(^o^)/
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