あるところに花屋さんがありました。
とあるホテルのウェディングのポスターやHPを
リニューアルするという事で、ブーケの注文を受けました。
ポスターなどは駅のコンコースにも貼りだされ、
デザインは3年使用するということでした。
花屋さんは ぅおりゃぁーっ!とお店らしさもちりばめて
渾身のブーケを作りました。
ところが、待てど暮らせど新しいHPに切り替わることもなく
毎日が過ぎてゆきました。
花屋さんは一つの考えをどうしても打ち消す事が出来ませんでした。
それは 「ちょっとイカンもん入れてまったかなぁ。」 という考えでした。
ちょこちょこホテルのHPをチェックしていた花屋さんは、
ある日やっとリニューアルされたそのページを見る事が出来ました。
ですが、そこに写っていたのは、変わり果てた姿のブーケだったのです。
花屋さんがちりばめたお店らしさは、ほぼすべてと言っていいくらい
取り除かれていました。
どうやらそれは、撮影の時カメラの角度によっては、モデルさんの顔に
かかってしまったのが理由のようでした。
花屋さんは、悲しくて悲しくて3日3晩泣いて暮らしました。
4日目の朝目覚めたとき 花屋さんは一つの事に気づきました。
というより大切なことを思い出したのです。
お花には、用途や、それを持つ人や、それを飾る場所に
ふさわしい姿があるということを。
花屋さんは、花で自分を表現するのではなく、花がよりその人を輝かせ
花が置かれる場所をより素敵にするために 仕事をしているのだという事を
思い出しました。
花屋さんはもう泣くのをやめて、再び一生懸命仕事をするようになりましたとさ。
おしまい。
幻のブーケ。これで成仏してくれ。
大好きな白バラ「ビジュー・ド・ネージュ」に ミレット、ダウカスボルドー、ダスティーミラー |
初仕事がこの有様だったにもかかわらず、
スタイリストのTさまからは、その後もお仕事をいただいています。
本当に有難い!!
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ブログ見ました。
返信削除要約すると花屋さんが提供したものが、お客さんのニーズに合わなかったと言うことですね。
花屋さんが悲しむ前に、その花を受け取った時のお客さんの気持ちを考えた方がいいと思います。
僕は趣味で服をよく買いに行くんですが、欲しい服がない時に店員さんが店員さん自身の好みで僕に服を押し付けてくることがあります。
いくらセンスのいい店員さんでもお客さんの好みに合わせるべきだと思ってしまいます。
それかただ売上を上げたいだけなのかと…
ちょっと例えが悪かったですけど伝わりましたか?
くまモンもんさま
削除コメントありがとうございます!
確かにその通りです。そこがわかってないとまた同じようにお客様をがっかりさせてしまいますね。気持ちを引き締めてかかります。