というわけで2度目のチャレンジも惨敗に終わった私は、すっかり途方に暮れてしまいました。パリ滞在期間もどんどん残り少なくなっていきます。
ですが、そこは諦めの悪さで「言葉が不自由なせいで、こんなことになるんだからフランス語がペラペラなあの人にお願いできれば☆」!!
当然フランス語とともに日本語もペラペラなかたでなくてはいけないわけで。
「だけど、あのかたにそんな雑用をお願いしては失礼だな。」
あのかた・・・フランス在住のトップフローリスト斎藤由美さん。
どう考えても失礼すぎるお願いだと諦めようと思いましたが、
何しろ諦めが悪い私。見たいとなったら見たいのです・・・。
翌日は、ランジス花市場ツアーでした。(これに関してはまた後日)花の種類の
少ない時期でしたが、フランスの花事情の説明を聞いたり、
日本にはないニュアンスのある花を見たり、とても勉強になる見学に大満足。
美味しい昼食をすませ、大変有意義な時間を過ごした帰り道。
頭から抜けていたパレ・ガルニエの事を思い出してしまいました。
帰りのバスを待っている時、ズーズーしいとは思いながらも、
由美さんに事情を話し「日曜日までに(この日の夕方にパリを発つので)
ホールの中まで見学ができる時間帯を聞いてもらえませんか?」
とお願いしてしまいました。
すると、その場で電話をして問い合わせて下さった由美さん!
「土曜の午前中か、日曜日だったら大丈夫ですって(^u^)」
土曜の午前中は由美さんの最後のレッスンがあります。
最終日の日曜日に見られるぅぅぅぅ(TvT)!!ぎりぎりでした(汗)。
由美さんのおかげです!!由美さんこんなこと頼んですみませんでした!
そしてありがとうございます!!!!!!!\(^o^)/\(^o^)/
私、由美さんのブログに出会ってなければパリにいなかった。
そして 由美さんがいなければ、パレ・ガルニエを見ることもできなかった。
由美さんの最後のレッスンが終わった翌日。
今日の夕方には日本に帰るという日曜日の朝。
心躍る気持ちでパレ・ガルニエにむかいました。
もちろん、正面右からの遠回りルートで。
入口に係りの女の人無し!
ガードマンに止められること無し!
入場料を払って内部へ・・・
感激と感動で言葉がありません!
見て下さい。現実を忘れてしまうほどの豪華さ、美しさ。
最初に迎えてくれる「ピュティアの泉」 (ここにこの衣装の展示必要?) |
胸躍らせて会場へ向かう階段 見て。左手前の燭台!! |
どこをとっても絵になるよねぇ。 |
いよいよホールの中へ。キャーーーーー!
見ても見ても見た気がしないって感覚わかります?
私、本当に見たいものや見て感動するものって 見ても見ても
自分の物にしきれなくって見た気がしないんです。
だから長い時間何度も見ました。
狭い桟敷席(?)から見学するようになっているので、混んできたら
1回外に出て、再び戻って見る。
舞台から見て左右の席から見られるので、両方から見ました。
そして、
シャガールとシャンデリア。
やっと会えたね・・・。 |
本物(その重さ なんと8トン!)を見て知ったのですが、 ミュージカル「オペラ座の怪人」のシャンデリアは、 結構忠実に再現してあります。 |
廊下やバー、その他ホール以外の部分もすばらしかった。
絢爛!「グラン・フォワイェ(休憩室)」 1個でもすごいシャンデリアが何個ついてんだ? |
「月のロトンダ(円形の部屋)」 |
「太陽のロトンダ(円形の部屋)」 |
こんなロマンティックな天井画もありました。 |
シャンデリアにも付いてますが、竪琴のモチーフが
そこここに施され、音楽の女神に捧げられているようでした。
目と耳で味わう至福の時間を包む空間として
これほどの器を用意するフランス人の感性。
「そりゃ、フローリストも感性も最高だわな。」とは、後から思った事で、
見ている間はただただ圧倒されておりました。
「パリ。そこにいるフローリストも文化も素晴らしすぎる!」
というパリ滞在の最後を飾るにふさわしいところでした。
諦めなくてホントに良かった!
こうしてパレ・ガルニエへの遠き道のりは、念願のゴールに
辿り着くことができたのでした。
おしまい。
内部の写真 取り放題だよ。太っ腹! ってか、芸術ってこんな風に身近に感じられるものじゃなきゃね。 |
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